年収と同じくらいティーが高価だった時代

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前回はティーがヨーロッパに渡ったばかりの頃、宣伝されていた効能をご紹介しました。

その時代、茶葉は高価過ぎて王族や貴族を始めとする、階級の高い人々しか手にいれることができませんでしたが、今回は具体的にどのくらい高価だったのかお話します。

イギリスの文献によるとたった1ポンド(約450g)の茶葉が、大きな貴族の家に住み込みで働く執事や召使いの、なんと1年分の給料と同じくらいでした。裕福な上流階級のお屋敷で召使いとして働くというのは、労働階級にとってはステータスになるくらい待遇が良かったそう。お給料も悪くない条件だったでしょう。2016年に発表された日本の平均年収が422万円ですから、それを考えるだけでも茶葉は驚くほど高価なものだったんだと分かりますね。

鍵つきの茶箱で貴重なティーを守る

鍵つきの茶箱で貴重なティーを守る *イメージ写真

東洋の魅力的な飲み物として大変貴重であったこと、さらにお茶への重税を政府が課していたために、そのような状態であったようです。貴族たちは召使いがキッチンで隠れてティーを飲んでしまわないように、鍵付きの茶箱を作らせたり、お茶の入ったポットを常に自分たちのいるテーブルに置かせたりました。

中国では数年前にも「金(ゴールド)」より高い茶葉が出て大きなニュースにもなりました。1kgあたり約1億5千万円の値がついたお茶があったり!それほどのお茶をたくさんの人たちが競って手に入れようとするのですから、現代も昔と変わらない部分があるな~と思います。

変わったところは、階級関係なく手頃なティーが楽しめる、良い時代になったこと。こうなったのも茶農園の拡大などの開拓をしてくれた先人のお陰だなと考えてみたりします。

さて、次回のブログではティーが高価過ぎた時代に出回っていた「ニセ茶葉」についてお話ししたいと思います。

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