秋冬のオーガニックティー茶園

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秋のある日、朝7時。
今日も茶園の一日は清々しく始まる。

ひんやりとした、静かな茶畑の中を歩き、朝つゆに濡れてキラキラと輝く茶葉を眺めながら
「あぁ、なんて綺麗なんだろう」と何度も心が洗われる。

ここは携帯の電波も届かないような山奥のオーガニック茶園。
山の中に数十カ所と畑が点在している。たどり着くのに険しい道を行く畑もある。

寒い日はぬくぬくとまだ布団で寝ていたい。
しかし畑にたどり着いた時のこの心あらわれる瞬間は何とも言えないもの。

温かい布団を出てまで会いにいきたくなる景色。

向こう側の山脈を臨んで、秋のうろこ雲が風情。

私は茶園に常駐しているわけではないけれどこの記録で
秋冬の茶園の美しさを少しでも皆さまに伝えたい。

茶園の風景…といえばほとんどの人が、華やかな「茶摘み」がある春を思い浮かべるでしょう。

秋は白ツバキの仲間である「お茶の花」が咲き乱れる。
その蜜を目当てに小さなミツバチや、大きなクマバチがブンブン飛んでいる。

冬は茶の木たちが眠りにつき、エネルギーを蓄えて、
春になったら一気に芽吹かせるように、静かにそしてじりじりと待ちわびている。

一般的な茶園は冬に手があくので、他の野菜や果物を育てていたりするそう。

しかし私たちのお茶が育つオーガニック茶園は、1年中休む暇がない。
やはり有機のお茶を育てるというのは相当な覚悟がいるほど大変。

それはなぜかというと、化学的な力を使っていないから。
自然とそのまま向き合って、付き合うことだからだ。

1年中休むことなくしている作業についてご紹介していくと…

除草剤不使用!広大な畑の草むしり

人の手で草むしりをしている。
茶園は広大かつ点在しているので1年中かかる。

つるをたぐって茶の木の下に潜り、地面を這いつくばりながら草取りする。

間違いなく腰がやられる(笑)

たまに地面で毛虫さんがこんにちはするので、その度にキャーッ!と飛び上がっていた。

草の中にはお茶に混ざると著しく風味と香りを悪くしてしまうものが存在する。

それらを見逃さず丁寧に取り除かねばならない。

殺虫剤不使用!虫と共存&害虫取り

生態系の保たれた土地であれば、小さな茶葉にとっての害虫は他のクモやカマキリなどの昆虫によって取り除かれる。

なので虫は虫でも彼らは美味しいオーガニックティー作りに欠かせない大切な仲間。
それでも無理な害虫は人の手によって取り除かれる。

子供の頃から可愛いイメージしかなかったミノムシ。
これが厄介だった。彼らは茶葉を食べてしまう。

しかも枯葉や枯枝をかき集めて袋状の巣を作り中に入っているため、外敵から身を守っている。

これは人の手によって排除しなければならない。
はじめはずっと心が痛くて…

「だけどお茶の木は感謝しとうよ!」と笑顔の農夫さん。

自然と向き合いながらの栽培が身にしみた。

化学肥料不使用!天然の肥料作り

自家製のボカシ肥料を手作りしている。

手作りしているといっても年間約50トンも。

もみがら、おから、油粕、竹チップなど何種類もの材料集めから、
下ごしらえ、発酵させて完成まで1年かかる。それらを各畑にまく。

それを毎年繰り返している。

少しイメージが湧いてきましたか?

また近日、秋だけにする作業をご紹介します。
飽きずに読んで下さった皆さま、心より感謝申し上げます。

それでは自分を大切に、自分を高めるティーブレイクを。

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自分を大切に、高めるティーブレイクを。
大切な人とのくつろぎの時間を。

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